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〜半身浴のススメ〜 |
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お風呂は1日の疲れや汚れを落とし、血行を活発にして体を内側から温めてくれます。ゆっくりとお湯につかってリラックスする。この時間は至極の一時ですね。
それなのに、肩までつかる全身良くの場合、お風呂から上がってみると、『何か疲れているな』と思うことはありませんか?なぜでしょう?これは、浴槽内で体が受ける水圧が体を疲れさせているといわれています。
一般的な浴槽内で体全体が受ける水圧は実に1トン。入浴中に体が軽く引き締まった感じがするのはこのためで、実際、腹部は3〜5cmも細くなっています。この結果、肺や心臓の負担が増え、疲労感を生むのです。
また、日本人が好む熱めのお湯も体には良くないといわれています。熱めのお風呂にはいると、血液の粘性が上がり、血圧が上昇します。特に、高血圧や心臓の弱い方などは注意しなくてはなりません。 |
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ここ2、3年の間に体に優しい入浴方法として『半身浴』が注目を浴びるようになってきました。『半身浴』は、みぞおちから下だけをお湯につける入浴方法のことです。
どうして半身浴は体に優しいのでしょうか。
半身浴は、1トン近い水圧から上半身を開放し、その上、むくみがちな足を重点的にほぐすことにより、血行を良くし疲れをとるのです。さらに、冷え性の防止にもなります。
「半身浴では体が温まらないのではないか」という声もありますが、実際はどうなのでしょう。半身浴は、下半身で温められた血液が循環して全身をゆっくりと内側から暖めていきます。体は芯から温まり、お風呂から上がっても冷めにくくなるのです。
お年寄りや高血圧、心臓の弱い方に、特にオススメな入浴方法なのです。
全身浴の場合、上半身と下半身の体温差が起こす錯覚により上半身が適温でも下半身のほうが冷たく感じてしまい、ついつい、お湯の温度を上げてしまいがちです。そのため、体の芯から温まる前にお風呂から出てしまうのです。
最初から上半身を外に出している半身浴では、逆にぬるま湯でも温かく感じ、長時間の入浴が可能です。ぬるま湯で長時間入浴することにより体は内側から温まり、湯冷めしにくくなるのです。 |
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上手な半身浴の方法 |
以下に効果的な半身浴の方法を示しますので、是非実践してみてください。
半身浴を継続すると、冷え性など効果が期待できます |
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■ 半身浴の心得 − 『楽しんで行う』 − |
楽しくなければ続きません。続けなければ効果はわかりません。最低2週間は続けましょう。
好きな音楽を聴いたり、歌を唄ったり、アロマでリラックスしたりして、半身浴を楽しんでください。お風呂の蓋を半分しめておいて、本を読むのもよい方法だと思います。 |
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@ 浴室を暖めておく(脱衣室も暖める)。 |
半身浴をするまえに、浴室を温めておきます。
理由:半身浴の時、上半身が寒くならないようにするためです。
方法:浴室に入る少し前にふたを開けておきます。
ふたを開けておいてから歯磨きなどで時間をつぶすのも良い方法です。
脱衣室を暖めておく理由:
半身浴が終わった後に、脱衣室で急激に体を冷やすのはよくありません。
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A 温度は控えめに、40度をこえない程度に設定してください |
理由:温度が高いと心臓に負担がかかります。血圧や脈拍を急激に上げないことで負担を減らします。
方法:水を入れたり、ふたを開けてさますのが良いと思います。
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B お湯に浸かった時の深さは、肘がつくか付かない程度にする。 |
理由:お湯が深いと心臓に負担がかかります。毛細血管に対する水圧を軽減することで負担を減らします。
方法:お湯を抜く。または、風呂用のイスを浴そうに入れてそれに座る。
この場合足も少し上がるように洗面器の上に載せるなどするのがよい方法です。 |
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お湯に浸かっている間は上半身はぬらさない。 |
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入浴時間は20〜30分、汗が出るまで行う。 |
のぼせないように換気扇を回すなり、窓を少し開けておくのもよい方法です。夏に行う場合は特に気をつけてください。
特に冬は汗のかきすぎに注意してください。汗と一緒に陽気がでていいってしまい後で冷えを感じる事があります。
理由:あまり短い時間では、半身浴の意味がありません。
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お湯に入浴剤などをいれる。 |
理由:単なるお湯よりは温まりがよいと思われるからです
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半身浴が終わった後に適度に水分を補給する。 |
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参考資料 大阪ガス鰍謔 |